Nils Lofgren - Blue With Lou
2019年4月に発表されたニルス・ロフグレンの新作、ブルー・ウィズ・ルー、やっと聴きましたので簡単にレビューを。
ブルース・スプリングスティーンやニール・ヤングとの共演で知られるギタリスト、ニルス・ロフグレンは、ルー・リードの1978年のアルバム、ベルズでソングライティングでルーと共作。本作はルー追悼のアルバムで、ベルズに収録されている佳曲、シティ・ライツを含むルーとの共作、全6曲が新録されています。写真を見ていただくと赤いマークが付いていてわかりやすいですね。
シティ・ライツはルーのヴァージョンの重々しい感じは無くポップなレゲエ。他の5曲もなかなかカッコいいです。もしかしたらベルズに収録されていたかもしれない訳で、ルーが歌ったらあんな感じかなとか想像しながら聴いてみてはいかがでしょうか。アルバムは全体的にクオリティが高いオーソドックスなアメリカン・ロックに仕上がっていると思います。さすがロック職人って感じです。
ライナー解説によると、二人の出会いのきっかけは、アルバム、ベルリンのプロデューサーだったボブ・エズリンの紹介だったようです。そして、ベルズ制作時は基本的にニルスが曲を書いてルーが後から詩をつけたようですね。ニルスによると〈朝4時にハイなルーから電話があって13曲分の歌詞が出来たから書き取ってくれと言われて・・・〉なんて話が嬉しそうに語られています。
なお、本作の制作時期にトム・ペティが急逝したため、トム・ペティ追悼の曲も収録されています。